現代後手四間飛車のすべて 井出隼平先生

2021

私は将棋歴は15年くらいで、もともと始めたきっかけは藤井猛九段が創始された藤井システムという戦法に、衝撃を受けたことでした。
もともとルールくらいは知っていてネットでときどき暇なときに指していたのですが、ぜんぜん勝てないのである日、ユーチューブで将棋のヴィデオを漁っていたら羽生先生が藤井システムの、郷田先生と藤井先生の対局を解説しているヴィデオがありました。
「王様は囲ってから攻める」というのが将棋の常識で、初心者の私も知っていましたが、藤井システムは金を上がるだけで王様をまったく囲わずに攻めていく戦法で、それを観てすっかり将棋にハマってしまいました。
さて、私がはじめて藤井システムを知ってから13,14年も経ちますと、将棋の戦法もどんどん変化しています。
藤井システムというのは四間飛車(飛車を4筋に振る)という大きな括りの戦法の一種なのですが、その四間飛車自体が、大きく変化しているのですね。
本書はその最近の傾向の一部を追いかけた一冊です。
まず、コンピューターの進化により居飛車側に新しい囲いが出てきていて、特にエルモ囲いというのが、四間飛車にとって難敵になっています。本書では対エルモ囲いの対策が研究されています。
また、四間飛車側の新しい構想として、早めに金無双の形をつくって、地下鉄飛車棒銀で端攻めを狙うことなども研究されています。
まず対居飛車で四間飛車に振って・・・金無双?
私が将棋を始めた頃には、あり得ない戦法だと思います。
一読して何度か実戦で試してみましたが、非常に難しいです。
私が見様見真似で藤井システムを指していた頃はコンピューター相手に200連敗したりもしましたが、また200連敗くらいはしないとわからないのかもしれません(笑)もっとも、小生の場合は将棋の才能が皆無でいつまで経ってもさっぱり上達しないので、今でも、見様見真似の初心者のままなのですが。。。
私の場合は、まだまだ四間飛車の基礎がわかっていないので、いきなりこんな最新戦型の本を読む意味はあまりないかもしれませんが、新鮮な感覚で、とても面白い一冊でした。

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