ベスト100

私が好きな本ベスト100(順不同)

今日は、私が好きな本や漫画を、100冊選んでみました。 とりわけ、とくべつに好きな本や漫画には、星をつけました。 短編や、特にお気に入りの詩一編を、一冊として数えていることもあります。 吉行淳之介さん 菓子祭 ☆ 吉行淳之介さん ...
1922

リッツホテルみたいに大きなダイヤモンド【1922】F・スコット・フィッツジェラルド つぶあん訳

F・スコット・フィッツジェラルドの、あまり有名ではない短編小説を、2016年に趣味で訳したものです。いま再読すると、今ならこうは訳さないというところや、間違っていると思われるところが何か所か在ります。しかし、当時の自分には理解できなかった箇...
1922

藤澤清造さん『根津権現裏』を読む

昨年(2022年)2月に急逝された小説家 西村賢太さんは藤澤清造さんの独特の云い回しや書きぶりに、強い影響を受けていました。長らく主要作含めすべての著書が絶版になってしまい「忘れられた作家」だった藤澤清造さんについて、本書『根津権現裏』や...
2000

『鏡川』安岡章太郎さん

安岡章太郎さんが自身の親戚の系譜を読み解きながら、近現代の世相の中で、市井の人々の生き方や心情、屈託といったものに細やかに思いを寄せてゆくエッセイ風の小説、と云った方が良いのか小説風のエッセイ、と云った方が良いのかよくわからないが、『鏡川』...
2003

プノンペンどくだみ荘物語 クーロン黒沢さん

愛読している雑誌「シックスサマナ」の編集長 クーロン黒沢さんの昔の著書を、古本屋でみつけたので購入、拝読しました。「シックスサマナ」と断片的に重なる部分が多いですが、非常に面白く拝読しました。アジアに生きるアウトサイダーの方々、決して人から...
2017

『わが人生処方』吉田健一さん

吉田健一さんの文章は、深い知性に裏打ちされた常識と良識があって、読んでいるだけで、こちらの懐がほんの少しだけ深くなるような、そういう美しい文章だと思います。誰かが真似をしようとしてもできない、絶対に吉田健一さんにしか書けない文章で、そういう...
2013

寒灯・腐泥の果実 西村賢太さん

2013年に出版された西村賢太さんの短編集を読了。今では絶版になっていて、Amazonで中古価格が高騰していてます。私は都内の図書館で借りて読みました。 西村賢太さんは、日本語の使い方が美しく、あまり見ない古風な表現などを自家薬籠として使い...
2006

乞胸 江戸の辻芸人  塩見鮮一郎さん

江戸幕府や地方の諸藩に重用された武士の方々のうち、江戸の太平の世相や、それに続く明治維新への大きな流れのなかで職を失った人々は、浪人として江戸に流れました。幕府や諸藩は失業対策を為さないままに、彼らに早く職に就くように促すような御触れを出す...
2002

森達也さん A―マスコミが報道しなかったオウムの素顔

学生の頃、読んだ本を古本屋で見つけたので、購入し、再読してみました。森達也監督が作っているオウムのドキュメンタリーが、ただオウムという素材を通して、中立的な視線から日本人のメンタリティを描こうとしただけなのにオウムを擁護していると誤解され、...
1974

ハーメルンの笛吹き男

ハーメルンで実際に失踪が起こった、そのこと自体に証拠のようなものはもとより存在しないけれど、子供たちの大量失踪、もしくは大量死が、間違いなく起こったことは事実であるとされています。その後、歴史に記されない人々の煩悶を背景に、伝説は人々の口...
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