ハプニング M・ナイト・シャマラン監督

2008

2008年のM・ナイト・シャマラン監督作品The Happening(ハプニング)を拝見しました。オカルトとサイエンスの間のような曖昧な超常現象を扱った作品で、静謐の恐怖感を演出するTak Fujimoto撮影監督のカメラがとても魅力的な作品でした。小生が大好きな映画、アントニオーニ監督の「欲望」でカルロ・ディ・パルマ撮影監督の、公園の木々を透かす風のざわめきを映す静謐のショットは、小生の心の中で非常に強く印象に残っていて、過去に拝見した映画のなかでも屈指の名シーンと思っていますが、本作でのTak Fujimoto撮影監督の木々の風のざわめきを映すショットも、「欲望」を彷彿とさせる見事な演出でした。普段はじっと立ち竦んで風に揺れる木々を眺めるなんて優雅な生活の経験は、小生は残念ながら生きていて一回もないので、たまにはこうして好い映画を眺めることで、風や木々の遷ろいを、感じられたらと思います。出演は、倫理的で素直でまっすぐな性格の科学者(学校の科学の先生)を演じたのはMark Wahlbergで、やや神経質な性格でピリピリしたセリフ廻しのなかに、何処か素直で優しく、母性的な雰囲気を仄めかす美しい女性を演じたのはZooey Deschanelです。Zooey Deschanelの寡黙ながら表情豊かな演技に惹かれたので彼女の他のキャリアを拝見したくなったのですが、残念ながら幾つかのインディペンデント系の作品は日本未公開も多く、観られるか不安です。”Almost Famous“(あの頃、ペニー・レインと)には主人公のお姉さん役で出演されているそうです。若い頃に拝見したあの懐かしい映画を、見返す必要があるかもしれません。皆さんも機会があれば是非ご覧になってみてください。

コメント

Copied title and URL