今際の国のアリス シーズン2

2022

山崎賢人さんの線の細いカッコよさと、健気で爽やかな土屋太鳳さんが美しく、ずっと眺めていてもひたすらに綺麗な二人の、シリアスな中にコメディ・タッチの台詞や、ギャグなのかまじなのか判らない謎演出(特に面白かったのが、動物園の象を前にしたラヴシーンです。意味がわからなすぎて、ちょっと笑いました)などを織り交ぜながら、キッチュで漫画的な世界観の中で繰り広げられるサスペンスが魅力的なドラマでした。漫画的と書いてしまったが、原作が漫画なので、漫画的なのは当たり前なのですが・・・。
私はnetflixでnetflix originalの日韓のドラマを見るときは必ず、英語の勉強のために、英語の吹き替え&英語字幕で鑑賞しているのですが、本作に限っては土屋太鳳さんと、独房の嘘つきロリータ・ガールを演じた山田愛奈さんや、それから片足のアーチェリー・ガールを演じた恒松祐里さんなど、個性的で魅力的な女優の皆さんがあまりにも美しく、どうしても彼女たちの声が聞きたくなって、途中で何回か英語の勉強を放棄し、シーンを留めて、巻き戻して観ていました。netflixのドラマを、巻き戻しながらじっくり観ている30代男性・・・こいつにも、赤い光線を当てた方が良いかもしれません。
全裸の少し頭が飛んだナチュラリストを、山下智久さんが演じられています。そのせいか、本作の全エピソードを鑑賞し終えた後に、netflixのサジェストに『池袋ウエスト・ゲート・パーク』が出てきて、15歳の山下智久さんの涼しい、神々しささえ感じさせるこの世のものとは思えない霊的な美しさをぼんやりと見ていると、全裸で海辺の青空を仰いでいたあの頭のネジが飛んだ人と、同一人物というのが不思議で、「どうしてこうなった?」と問いかけたくもなりますが、山下さんの現在の年齢を考えると、ああしたぶっ飛んだ役柄に果敢に挑戦し、鍛え抜いた肉体を平然と披露されているあたり、イケメンで、ストイックで、しかも努力家なんだなと思うと、なんとなく、ブサメンで、怠け者で、努力というものを生涯にわたってした経験が、1ミリもない私自身と、彼をちょっと比べてしまい、なんだか、壁のシミにでもなったような気分になった私です。
そうして空から降る赤い光線に、ちゅんと撃ち抜かれたような気分になってしまう私です。

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