I came by / Babak Anvari

2022

Netflixの作品”I came by”を拝見しました。最近の若者の立ち居振る舞いや、雰囲気を描いていて、興味深く拝見しました。たとえば、母親は居間でテレビを観ている、自分は、自分の部屋でユーチューブを観るといったシチュエーション、小生が若い頃はもちろんありえない状況なので、なかなか興味深かったです。また、いつもヘッドフォンをつけているので、外の音が聞こえない時間が多い。ヘッドフォンじたいは昔からあるが、今の若者はワイヤレス・ヘッドフォンをつけているので、椅子に座ってくつろいでいるが、耳は別の所と繋がっている。そうした何気ない風景も、昔はなかったシチュエーションです。そうした最近の若者にとっては当たり前の日常が、昭和生まれの小生にとってはとても新鮮で、心地よい作品でした。屋敷のなかに、他人が関与しない秘密の部屋が登場する作品ということで、ウィリアム・ワイラー監督の1965年の映画「コレクター」と比較して観ると面白いかもしれません。半世紀余年前のイングランドの田舎町を描いたあの映画と、現代アメリカの町の風景を描いた本作とを比較して観ると、同じように誰かを地下室に監禁するのでも、時代の違いがあって面白いです。若しも、もう半世紀後に、類型作が撮られたら、人々はいったいどんな地下室に閉じ込められてしまうのでしょうか。

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