小生が好きな村上春樹さんの初期作品の表紙絵を描かれていたことで知った漫画家ですが、無国籍風の、コマの中に音楽が響くような、哲学的で孤独感に寄り添う絵やストーリーが素晴らしいのは云わずもがなで、それぞれの作品のタイトルも素晴らしく、タイトルだけでも、ずっと眺めていられます。
小生、佐々木マキさんの絵本を10冊ほど持っていますが、ちょっと高価な本書には、なかなか手が出ませんでした。しかし、長年、本屋や古本屋で見かけるたびに、ちまちま購っていたら結果として絵本だけで軽く1万円以上になってしまい、どうせこんなにたくさん購うならと思って今回、本書を購入しましたが、期待を上回る内容で、思いきって購ってみてよかったです。
意味は、読むたびに変わってきそうな気がします。
解釈は十人十色で、人によって違うとも思うが、のみならず同じ人が読んでも、読むたびに万華鏡のように変わってゆくような作品集でした。
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