マトリックス・リローデッド

2003

マトリックス・リローデッド」を再見しました。部分的なシーンの記憶以外、内容を殆ど憶えていなかったのですが、よい意味で頭の悪い爽快なアクション・シーンが多く、また、完全にスーパーマンと化したキアヌ・リーヴスの、悠長な雰囲気が楽しく、愉しんで撮っている感じが強く出ていて、とても面白かったです。どんどん哲学的になっていって「鍵」を開いたあとは、この世界の成り立ちについて、監督のややニヒルな世界観を語るような感じで、しかし小気味よいテンポを失うこともなく、はじめて観たときは第一作のほうが良かったなと思った記憶がありますが、いま観ると、思ったよりも良かったです。人類の最後の砦「ザイオン」のデザインは、「エイリアン」や「スター・ウォーズ」など、先行するSF映画の影響も仄めかしながら、独特のダークでディストピア的な雰囲気で、その辺りもなかなか魅力的で、じっくり愉しめる良作でした。

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