2003年の作品”The Matrix Revolutions“を再見しました。昭和生まれの小生は、最近はすっかり耄碌して時間の流れが早くなってきているので、つい2、3年前の作品のような気がするけれど、なんと18年前の作品です(^^;)この18年間の記憶が、2ヶ月分くらいしかありませんが、どうしたのでしょうか(苦笑)
三部作の最終作にあたる本作は、当時はやはり、非常に完成度が高い第一作との、比較に、どうしても、なってしまうので、あまり評判がよくなかった部分もあったようですが、いま観ると、なかなか面白かったです。
Hugo Weaving演ずるスミスが雨の中で左右にずらっと並んでいるさまは、なかなか悪趣味で壮観で、ディズニーの不思議の国のアリスに出てくるトランプの兵隊みたいな感じで面白かったです。
機械の親玉みたいなやつは、どこか昆虫を思わせるデザインで、エイリアンや、風の谷のナウシカの影響があるのではないかと思いました。
監督や美術監督やキアヌが、カンフー映画やSF映画の熱狂的ファンなのは間違いないが、どういう映画のファンなのだろうと想像しながら観るのも楽しいです。
本作でやや奇矯で孤独感のある人間、モーフィアスを演じたLaurence Fishburneは、のちにキアヌとジョン・ウィックで感動的な再共演を果たすが、残念ながら2021年公開のマトリックス4には出演しないようです。
本作で寡黙で内に情熱を秘めたヒロインを演じたCarrie-Anne Mossはマトリックス4に出演しているようです。
前作まででOracleを演じたGloria Fosterは、残念ながら前作の撮影後に逝去されたため、本作ではMary Aliceが「新しい肉体に入った」という設定で演じています。
本作の面白いところは、監督がとにかく「撮りたいだけ」の映像を、あくまでも真剣に撮りまくるところだと思います。どの映画も、むろん、監督が撮りたい映画を撮るのだが、本作においては当時の最新の特撮技術を限界まで使って、とにかくやりたい放題といった趣で、ノリノリのキアヌ・リーヴスの、窮地なのにどこか愉しそうな演技がとても魅力的です。
ものすごく進んだ技術の戦争の筈なのに、弾薬を戦争当日に粉から作り始めた瞬間は、もう手遅れかと思いましたが、やっぱり奇跡を信じれば・・・ネタバレを書きそうになったので、そろそろ筆を措きます。
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