Beverly Hills Cop 2

1987

皆さんこんにちは。
今日はBeverly Hills Cop 2を拝見しました。名匠トニー・スコットの才気煥発な瑞々しいショットの数々を心ゆくまで堪能できる名品でした。時折見せる奥行きのある縦の動きのカメラワークが素晴らしいです。撮影監督は名高いTop Gun“でも同監督とコンビを組んだJeffray L. Kimballです。カーチェイスや銃撃戦のシーンが多いのですが、トニー・スコットと二人で息がぴったりとあった、爽やかな感性で薄暗さと街の雑然とした雰囲気を噛み合わせながら、しっかりとドラマを描いてゆく心持ちが、とても心地良い見事な作品でした。
エディ・マーフィは前作に引き続き素晴らしいコメディアンぶりで、本作では、ヴィタミン剤を爆発物だと誤認させようとして、「僕の同僚は同じ状況で死んだんだ。後には、20ダラーズとペアーズ・オブ・アディダスしか残っていなかった」と云うセリフが、なかでも最高で、燻る炎の間に10ドル札2枚とアディダスの靴だけが残っていたというのは、嘘としては最低のレヴェルですが、そのシュールな光景を想像してしまい、しばらく笑いが止まらなかったです。
エディ・マーフィーと行動を共にする、ビヴァリー・ヒルズの警官の、若きヒーローになりたい系のマニアックさが、前作よりも増していて、“ランボー”とか“ダーティー・ハリー”とか、公開当時、人気があったヒーローの名前が、様々な場面でパロディで次々に出てきて面白かったです。車を運転するとき「フォースでも使っているのか」と云うのもありました。もちろん昭和生まれの小生はすぐに、”スターウォーズ”のネタだと分かるのですが、最近の若い人は、”スターウォーズ”を知らなくて、「フォース」と云う言葉だけでは、パロディだと気づかないかもしれませんね(^^;)
前作同様、音楽も最高でした。80年代の、良い意味で軽やかな音楽も、時の流れを経て、それなりの重みみたいなものを纏っていますから、今では小生の疲れた心に、しっくり馴染んでいます。

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