L.A. Confidential / Curtis Hanson

1997


今回は『L.A.コンフィデンシャル』L.A. Confidentialという映画を拝見しました。警察の腐敗を描いている映画です。腐敗した警官のなかでも、主人公他数名は、正義の側として描かれているのですが、幼い頃に母親を父親によって殺害されたことがトラウマになっており、女に暴力を奮った容疑者を、現場で銃撃に見せかけて殺害しており、紙一重というよりも、寧ろどちらかというと、常識的に考えて、悪漢というカテゴリーに属するかもしれません。この映画の撃たれた人は犯罪者だからまだいいけれど、現実のアメリカでも、警官が一般人をたいした理由もなしに殺害して、しばしば問題になっています。映画のなかでは殺害のみならず、ちょっとした賄賂も休まずにやりとりしていて、緩い時代だったのだなという感想です。なんでもないシーンなのですが、警官の一人が、ロレックスの時計で時間を確認するシーンが、とても良かったです。ロレックス・マニアの人がいらっしゃったら、この時代のアメリカの雰囲気のなかで、こういうシーンが、あるとたまらないのではないでしょうか。ちなみに同じように警官が主人公の映画で、小生が大好きなブライアン・デ・パルマ監督の「アンタッチャブル(The Untouchables)」の舞台は、禁酒法の1920年代ですが、本作は1950年代とWW2以降になっています。比較して観ると少し面白いかもしれません。

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