村田らむさん ホームレス大博覧会

2013

ホームレスという、なかなかハードな状況になっているのに、まだ悪ぶっていて、「最近のタバコはどれもダメだ。昔のタバコは、もっと強かった」などと自慢している、「三つ子の魂百まで」の元ヤンのおじいさんなど、微笑ましいエピソードが多く、なかなか面白い漫画でした。駅によってホームレスの方々の感じがそれぞれ違って、カラー?みたいなのがちゃんとあるのも、とても意外でした。村田らむさんは実際に若い頃、極寒の中でホームレスの方に汚れた毛布を借りて泊まってルポタージュを書くほどのことをされているホームレスの権威で、ホームレスという方々に強い興味を持たれて長年、ルポタージュに取り組まれている方です。しかるべき筋からの強い抗議を受けて絶版になったものを含め、何冊かの類型書を発表されています。本書もいつ絶版になるか分からないので、興味がある方は早めに読まれた方が良いかと存じます。いちばん衝撃を受けたのは、けっこう味のある絵なのに、村田らむさんが漫画を描き始めたのは「あとから」ということで、あとからというのが、いつからかは判らないけれど、あとから初めてこんなにしっかりとした漫画が描けるなんて、人間ってほんとうに凄いなと思いました。

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