ブライアン・デ・パルマ監督の”Dressed to kill”(殺しのドレス)という1980年の作品を再見しました。小生は、本作は3回目の鑑賞になります。
ブライアン・デ・パルマ監督の作品はどれも大好きだが、本作は、いちばん落ち着いて、充実した気持ちで撮った作品という感じでありまして、文句なしで大好きな作品のひとつであります。
ナンシー・アレンが、可愛かったです。育ちかたがあまりよくない、それでいて、人の好い感じ、少し鼻にかかるハスキーな声と、素直な可愛さ。ブライアン・デ・パルマ監督が内包する、ヒッチコックから影響を受けた緻密な、論理的な感覚と、同時に倒錯した測り知れない禍々しさの、奇妙な同居からくる個性的な画面を、堪能しました。美術館の追いかけっこからタクシーになだれ込むシーン。エレベーターの鏡のショット。そうしてデ・パルマならではの、分割カメラ。。。(のちにタランティーノが真似(引用?)しているが、やっぱり本家の魅力には、ぜんぜん適わないです。。。)デ・パルマしか勝たん!(黙れ ←読者の声)
ナンシー・アレンが、キース・ゴードン演ずるネルド風の長髪メガネの男の子と部屋に二人でいるシーンは、とてもドキドキします。ブライアン・デ・パルマ監督ならではの、薄ら昏い画調の節々に溢れ出る濃密な憧れの感情に、胸が締め付けられる思いが致しました。
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