さよならの声ばかり響く
騙し合いばかりのこの町で
君は慣れないワルツのステップに
溜息をついた天使
君の頬に澄む紅は
逃げてきた筈の優しさに
少し似ていて心は痛み
空き缶を蹴飛ばす舗道
夜風に霞む銀河
君の瞳は甘い恋歌
燃えるこの思いは
闇の果て宛てもなく彷徨う
海辺の喫茶店で君を
待っている六月の午后
高鳴る心臓の鼓動に
溶けてゆくコーヒーカップ
木馬が影を踏むるなぱあく
ばるうんの船は風を翔け
百万回云い掛けた言葉を
受け止める君の微笑み
別れの言葉を云わなくちゃ
もうすぐ駅に着いてしまう
震える唇にふと
逸れてゆく心の焔
少し首を傾げて
微睡む君の肩に
そっと触れようとして
風に燃える私の指先
夜風に霞む銀河
君の瞳は甘い恋歌
燃えるこの思いは
闇の果て宛てもなく彷徨う
コメント