『オーメン』リチャード・ドナー監督

1976

今回、みた作品『オーメン』は、オードリー・ヘプバーンと共演している『ローマの休日』での新聞記者役で有名なグレゴリー・ペックが出演しているホラー映画で、リチャード・ドナー監督の1976年の作品です。”omen”は、”an event regarded as a portent of good or evil”という意味だそうです。
グレゴリー・ペックの熟達した渋い演技が、とても魅力的な作品でした。
キリスト教の聖書の中で語られるアルマゲドンのようなことが現実に起こってくるということがテーマになっていて、悪魔を表す数字である6という数字が関わっています。
そういえば、この映画と全く関係ないけれど、小生が若い頃、大好きだったXIというプレイステーションのゲームは、英語ではDevil Diceというタイトルで発売されていますが、あのゲームでは6を揃えてゆくことが最も高得点になるというルールのため、6が悪魔の数字ということでそういうタイトルになったのかなと、ふと思いました。
『オーメン』は写真に映るそれぞれの人の運命の影というテーマがあって、とても不気味で面白かったです。
残酷なシーンを、けっこう安っぽい首の模型などを使って、何の頓着もなく映しているところは、いかにも70年代のフィルムという感じで、とても楽しめました。この時代の映画は、変な「映さないことで語る」みたいなことにはならず、けっこうチープな残虐シーンが平気で写っていることが多く、そういった表現におおらかな時代を感じさせます。
狂犬が飛び交う墓場のシーンや、写真暗室のシーンなどを観ていると、『バイオハザード』の初期のスタッフは、この映画を観ているのではないかな、ということを思うと同時に、小生も、子供の頃だい好きだった、あの懐かしい初期の固定カメラのバイオハザードでも、また、のんびり遊んでみたいような、そんな懐かしい気分になってきました。。。

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