1 土埃霞む田舎のバス通り
溶け始めたアイスキャンデイ
シャツに落ちないように
ぶらぶら歩く真夏の午后
コバルトブルーの海辺の坂を駆け下りる
2 テトラポットの石に腰掛け
紫の煙を吐く浮き雲に吸い込まれ
遠く帆船は白波を分けて
君の待っている都会へと旅立ってゆく
3 小夜ならばかり言い慣れたせいか
かつてこの胸に青く滾った熱情も
古い手帖の1ページみたいに
失くしたことさえ今更もう気づかない
4 やがて夕暮が町に溢れて
遥か甘い憧れに
少し似ている恋歌の
メロディーさえ風に吹かれて
君の微笑みに過ぎてゆく紅の空
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