甘色

ギターや楽譜

海辺の町のかふえのドアを押し開くと甘く香る
カフェ・オ・レの杯に霧を吹かしながら
君の微笑みの中に永遠を数えている
君はまるでこの世界の全ての恋歌

翼を夢む柔な肩に雨が降る夜には
空に溢れる涙の海に舟を浮かべて
星が奏でるワルツの音が聞こえ始めたら
果てのない世界へそっと漕ぎ出してゆこう

るなぱあくの木馬たちが海の背中を駆けてゆく
フラッパー気取りの楽隊風が奏で始めたロマン
星の雫よりも醒めてダイアモンドよりも澄んだ
君の心の奥にそっと響く運命

併せ鏡の間に頬を染める紅に
君が紡ぐ夜の果て堕ちてゆく天使の息吹
一つずつ描くたび私の心に風が吹く
赤く濡れた夕暮に愛を尋ねながら

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