前髪を指で分けて
君は優しく微笑み
いつも仲良しのあの子の
肩にそっと触れる
話しかけることさえできないうちに
悪戯に季節は過ぎ去ってゆく
甘く翳る思い
ねえ神様お願いたった一つだけ
叶えて下さい一生に一度だけ
あの子と私の他の全ての世界の
時間を止めて風の町を歩きたい
海辺のカフエのドアを
そっと押しあく日曜日
カフェ・オ・レの香りにふと
溢れる空涙
パーティーに着てゆく服もないのに
君と肩を並べる瞬間なんて
ずっと来ないのかな
そよ風に吹かれて
あべこべの空へ
夕暮の町へ
沈む夕日のように
落ちる私の
君のような翼を
夢む背中に
降り頻る雨の音
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