藤の咲く茜に匂う花影
町ゆきのバスを待ち詫びて
蝶々のリボンを髪に結わえて
頬に秘密のルージュを隠し
私の心は壊れたラヂオ
甘い恋歌を懐かしむ
こんなに君のことが好きなのに
弾ける夢はシャボンのように浮く
約束のカフェへ向かう午后の馬車道
恋人たちが紡ぐタペストリー
カフェ・オ・レの香りが甘く澄んで
ぼろを纏う楽隊が奏でるワルツの音
微笑んだ君が遠くに見えて
沈む夕陽を映した
そよ風が遅すぎた春を愁う
君の側まで星を翔けてゆこう
私の心は壊れたラヂオ
甘い恋歌を懐かしむ
こんなに君のことが好きなのに
弾ける夢はシャボンのように浮く
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