そよ風のりぐれつと

海風のるなぱあく 茜の波に霞むすぺえすしふぷ
木馬は夢みるすてふぷを踏み 楽隊は甘いわるつを奏でる
しやぼんの舟に乗つて 星の間へ羽ばたく
遥けし銀幕に佇むふたり 酸漿のりぼん 蝶々の空涙
私のこころは壊れたらぢお 甘い恋歌を懐かしむ
疲れた瞳を瞑ると浮かぶ君の優しい微笑み
さみしきかふえのとびら そつとおしあけた 午刻
薔薇に倦むきやんどるや夕陽に燃え 走り去る月日 逃げてゆく声
真白きこおひいかつぷに 漆黒を燈す銀の匙
からつぽの掌に残る夢を
謳うには老い過ぎ捨てるにはもう老い過ぎて
遅すぎる春の音よ風に吹かれて他人の空へ旅立ち
いつの日か君の柔らかな肩に虹色の雨ふり濯ぐ
私のこころは壊れたらぢお 甘い恋歌を懐かしむ
疲れた瞳を瞑ると浮かぶ君の優しい微笑み

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