お願いスターバックス

前髪を指で分けて　君は優しく微笑み
いつも仲良しのあの子の　肩にそっと触れる
話しかけることもできないくせに
君のことを思うと今すぐ消えてしまいたくなる

ねえ神様　お願い　たったひとつだけ
叶えてください　たった一度きり
あの子と僕と他のすべての世界の時間を止めて
君とスターバックスへ行きたい

君が好きだって聞いた　ドラマを見ている日曜
部屋に籠ったセリフを　唇の端に浮かべ
クラスでいちばん可愛い君と
いちばん暗い僕が仲良くなれるわけないのに

寄せては返す波みたい僕の心には
君の柔な微笑みがいつも溢れている
寂しいなんて思ったことなかったのに
こんな夜の果てなんて知らなかったのに