ロシア Swift排除の可能性

対露制裁としてのロシアのSwift排除の可能性については、ロシア政権のみならず、西ヨーロッパ経済や、ロシアの一般市民への凄まじい影響が懸念され、最近まで反対していたドイツが、ここに来て態度を軟化させたとBBCが報じています。
2014年にもSwift排除の可能性をアメリカから示唆された経験を持つロシアは、既に自前でSwiftのalternativeを整備することを目的として、ロシア中央銀行の主導によりSPFSシステムを構築しています。
wikipediaによれば、SPFSは2017年頃から実装されており、2018年には手数料の点でも大幅に改善を図っています。まだまだSwiftのAlternativeには程遠い状況ではありますが、2019年頃からはSPFSシステムの実装について中国、イラン、インドなどの各国とも多くの協定を結び始めており、ロシアは今回のウクライナ危機によるSwift解除まで想定しながら長年、準備していたことが伺えます。
ANNはSwiftからロシアが排除されると、「国を跨いだ決済ができなくなる」と報道しましたが誤解を招く表現で、今までどおり国境を越えた決済はできますが手数料が高額になったり、時間がかかるようになったりすると云うことだと思います。

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