前髪を指で分けて君は優しく微笑み
いつも仲良しのあの子の肩にそっと触れる
目が合って慌てて逸らした私
開け放しのカーテンが風に吹かれて
机に揺れる影絵
私は耳を澄まして君の言葉が
微かに聞える刹那を待っている
遠い港で君といつか出会って
その時は君と甘いワルツを踊ろう
青空に霞むハーバーライト、リボンの色は紅
ガラスの扉に額を宛てて愁う旅立ち
歩き始めることも出来ないくせに
どうして心はいつも星空の
彼方へ迷うのかな
初めてのステップはいつも君の側へ
そよ風にしづかに尋ねる君の夢
私の心は壊れたラヂオのように
あの春の燃える心で恋の歌を刻む
コメント