頬に挿す紅がワルツの音を奏でて
夜風に吹かれた憧れの色
話しかけることさえも碌にできやしないのに
君との季節を夢に観ている
君と出会ってから私の
心に降り頻る雨
君が微笑んだ刹那に
もう息もできない私
海辺の鄙びたカフエのドアを開くと
カフェ・オ・レの香りに甘く包まれて
鼠色のソファに沈む閑雅な心を
銀の匙に託してそっと溶かしてゆく
溢れる涙は雪の一欠片
ずっと君を愛しているよ
宇宙の果てまで彷徨っても
君と遥かな時を刻みたい
君と出会ってから私の
心に降り頻る雨
君が微笑んだ刹那に
もう息もできない私
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