私の心はおかしなドルチェ
そよ風のるなぱあく
シャボン玉の舟にのり
星降る茜の川辺を
どこまでも漕いでゆくわ
風にそよぐ草陰
木馬は夢みるステップを踏み
花咲く庭の門をくぐり
君の側までゆきたい
私の心はおかしなドルチェ
恋の悩みを知っている
秘密のルージュの色を残して
いつも君の側にいる私
カフェオレの香りに澄む
海辺のカフェの扉をあくと
ぼろを纏う風の楽隊が
奏でるヴァルスの音色
開け放しの窓辺の
カーテンが風に揺れて
君を乗せた白い客船が
次の街へ去ってゆく
瞳を瞑ると浮かんでくるよ
君の優しい微笑み
新しい春を迎えるたびに
君と歩く春の日々を夢む
いつも他人の花の色
前髪を指でわけて
君は優しく微笑み
いつも仲良しのあの子の
肩にそっと触れる
クラスでいちばん可愛い君と
いちばん暗い私が
仲良くなれるわけないのに
ねえ神様お願い
たった一つだけ
叶えて下さい
私の祈りを
あの子と私以外
他のすべての世界の
時間を止めて
夢を叶えて下さい
教科書を抱えた君と
すれ違う二階の小階段
木漏れ日に澄む君の肩に
蝶々が留まったみたい
話しかけることさえできないくせに
もうすぐ終わる季節に
見つけられない愛の言葉
ダンスするほどに年老いて
憧ればかりは若く
踊る心のひとときを
忘れてしまった時代を
たった一歩さえ歩むことさえできずに
過ぎてゆく季節はいつも他人の花の色

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