岡田有希子さんのこと

日記

私は、ギター歴は20年くらいで、けっこう長いです。
友達は0人で、イン・マイ・ルームでビーチ・ボーイズばっかり聴いているような劣等生だったから、ギターに興味を持つのは自然の成り行きでした。
それで、最初はDeep PurpleのSmoke on the WaterとかLed ZeppelinのBlack Dogとか、ギターを買った人みんなが弾くような曲を練習していたんだけど、そのうち自分でも作詞作曲するようになりました。
そのうち大好きな乃木坂46や岡田有希子さんみたいに、素敵な女の子に、私の曲を謳ってもらうのが、私の将来の夢です。
まあ、このブログにときおり載せさせて戴いている、私の曲の歌詞をお読みになってくださればわかるとおり、ピーマンの種ほどの才能もないので、永遠に叶わない夢ではありますが(笑)
10代~20代の頃は、自分で作った曲を、大好きな他人の曲(AKB48や乃木坂46や、欅坂46やKahimi Karieさん、The Velvet Underground、ビートルズ、The Byrds, The Doors, The Kinks, ニュー・オーダー、モノクローム・セット, R.E.M, Nirvana, ロジャー・ニコルス、スガシカオさん、Dir En Greyなど。。。)と比べては、ああ、なんて私の曲はひどいんだろう(それに比べて)なんて彼ら/彼女たちの曲は素晴らしいんだろう!
などと、いちいち落ち込んでいました。
だから私は、自分の曲を弾き直すということはほとんどなくて、それよりも好きな曲を聴いている時間のほうが長かったです。そうして新しく作る ― 次はこんな曲ができると思う ― 何もできない ― この繰り返しです。しかるべきビジネス書に拠れば仕事ができる人はPDCAサイクルというもの(Plan,Do,Check,Act)をキチンとやるらしいですが、私の場合はLMTRサイクルでございました。(Listen,Make,Tired,Regret)
最近は、この地獄のLMTRサイクルにハマることが無くなりました。
と云うのも、自分の曲を誰かの曲と比較することが、一切なくなったのです。
この心境の変化は、岡田有希子さんのお陰です。
2021年に、ふとなにかのきっかけで、(不思議なことに、そのきっかけがなんだったか、まったく覚えていないのですが。。。)それまでは名前さえも知らなかった岡田有希子さんの曲を、人生ではじめて聴いて、私は非常に強い衝撃を受けました。
彼女の謳っている曲は、彼女の歌であり、それ以上でもそれ以下でもない。
彼女の音楽は、岡田有希子さんの歌というひとつのジャンルであり、アイドルとか歌謡曲とかいうジャンルの括りが齎す、ありきたりな概念を、遥かに超越していました。(少なくとも私にはそのように感じられました)
彼女の曲を一人で何十回も何百回も何千回も繰り返し聴いているうちに、自分の歌を謳うということが、素晴らしいんだなと思うようになりました。
だから私も、自分の歌だけを他人と無関係に、ずっと謳っていられれば、ヘタでも、べつにいいや。それが自分の歌なんだし、それ以上でもそれ以下でもないんだから。
そんなふうに思うようになったのです。
岡田有希子さんの音楽に出会った時期が2021年と、非常に遅かったことは、私の人生の最大の不幸のうちのひとつです。
彼女の音楽に、もっと早く出会えばよかったと後悔しています。
そうしたら、もっと若いうちからプロのミュージシャンを目指して、今頃、食いはぐれて、行き倒れていると思います(笑)
まあ、そういう人生も悪くないな。
というか、今のしょぼい、からっぽの人生よりずっと良いかも!?(笑)
これからもひとりで岡田有希子さんの曲を聴いて、のんびりギターで作詞作曲してゆくのだろうなと思っています。
ギターと云う趣味の最大のadvantageは、ひとりでできることです。
私みたいな陰の者には、この上なく、ぴったりな趣味なのですね。

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